R-magazine-Vol.3

GASTRONOMY 富野台のいち凛です。 当店、南国ビル 2F にて開業、10 年営業し、広い路 面店でやってみたいと思い、その後エルザビルの 1 階で 6 年程、営業しました。 こちらに移って 4 年経ち、独立開業して 20 年にな りました。 小倉の繁華街は華やかさがあり楽しい所でありまし たが、郊外の一軒家でしっかり料理してお客様にゆっ くり喜んで頂きたいと思い移転しました。 街中の華やかさはありませんが、小倉の街並みを一 望出来、日々変わる海の美しさを眺める景色は素晴 らしい魅力です。 店名のいち凛ですが、凛は娘の名前からの引用です。 [ いち ] は?小倉で 1 番? いいえ、あなたのいち番になりたいのです。 page17 いち凛 店主 北川 俊輝・女将基子 談 子供のころから物を作るのが大好きでした。 高校生の頃は、自分でミシン使ってジーンズを貼り合 わせたり、tシャツを加工したりしていました。 ギターを弾いて曲を作ってみたり、絵やグラフィック にも興味を持ち、バンドのコンサートチケットを作っ たり、バンドのロゴを作ったりもしていました。 インターネットもパソコンもなかったのに。 将来どんな仕事に就くかなんて、全く考えてはいませ んでしたが、人が喜んでくれるのがうれしいから、そ んなことで生きていきたいなあ・・・。 調理師学校に行き免許を取ってからも、もっと好きな ことをやっていきたいと思い、バンド活動に専念して プロを目指そうとしてみたり、オリジナルプリントのT シャツショップを友達と立ち上げて、デザインの担当 をしてみたり、いろんな好きなことを20代前半までや り続けました。 真剣に飲食の仕事に就い たのは24歳でした。 小倉に戻って友達と一緒 に「ORANGE PEEL」 という店をオープンさせ てからです。 自分で考えて、物を作っ て、あの手この手でお客 様に喜んでもらい、共に 笑い、共に悩み、自分が やりたかったすべてがこ の仕事の中に詰まってい ました。 寝らずに働き、寝らずに遊び、毎日が100%でした。 その時の気づきや感動を今の菜‘sで、お客様やスタッ フに伝えて、感じてもらうことが、まさに今の私の使 命だと思っています。 またお客様の笑顔に出会えることの幸せのため、明日 も全力でがんばります。 菜’S店主 定野 透 談

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