R-magazine-vol.4

昭和37年10月1日生まれの60歳で、弁護士 と公認会計士の資格を有して北九州市小倉駅近くで 法律会計事務所を開設して7月7日で23年になり ます。 ところで、皆さんは10月1日が何の日かご存じ ですか? 答えは「法の日」であり、自分は弁護士が天職だ と思っています。昭和62年に大学を卒業して防衛 庁(当時)に入庁して平成3年12月まで勤務しま したが、防衛庁在職中に公認会計士試験に合格した ので防衛庁を退職して監査法人トーマツ東京事務所 に就職したのです。 監査法人での業務は監査業務であり、分かり易く 説明すると、クライアントに訪問して会計帳簿等を 確認して間違いを探す業務であり、一生懸命すれば するほどクライアントに煙たがれる業務であり、ど うせ仕事をするならばクライアントに喜んでもらえ る仕事がよいと考えて、平成6年に司法試験に合格 して平成9年に弁護士になりました。 監査法人に勤務している際には監査業務がおもし ろいとは感じませんでした。しかし、弁護士になっ てから、クライアントのもとに出かけて現地や資料 を確認することの重要性を認識するとともに、経理 上の数値から事実を説明することの有益性を感じて いますが、これらはいずれも監査法人勤務時代に経 験したことであり、何事も経験すればなんらかの形 で後々役に立つものです。 平成9年に弁護士になってから本当にさまざまな 経験をしてきており、特に弁護士の仕事のすばらし いのは、クライアントにとって重要な問題の解決に 関与することができて、解決の喜びをわかちあえる とともに、ある仕事の経験が次の仕事に活きること であります。 これから、私が弁護士として経験したことを中心に お話をさせていただくことにします。 最近は、インターネットが発達していることもあ り、相談者は弁護士事務所に来られる段階で既にさ まざまな知識を身に付けています。 私が弁護士になったのは平成9年ですが、その頃は 離婚の相談と言えば、慰謝料はいくらになるのか、養 育費はいくら取れるのか、等でした。 しかし、最近はこのように知識レベルの事項は既 に調べてこられており、弁護士の業務の内容も自ず と変わる必要があります。 離婚問題であれば、そもそも、離婚するのが相当 なのか否か、夫が不貞をしているように感じるのだ が証拠をどのように集めたならばよいのか、等、心 の整理や具体的事案を踏まえての方法論について、 質問、相談されることが年々増えています。 また、離婚する可能性が高い夫婦はどのような場 合か、などということも弁護士の業務から経験則が あります。その一つとして、 「子を見ること親に如かず」があります。すなわち、 私は離婚の相談に来られた方に、現在の配偶者に ついて結婚前にあなたのご両親はどのように述べて おられましたが、と尋ねると、異口同音に反対して いました、と回答されます。 このように、私の業務を踏まえて、インターネッ トや書籍には記載されていないが理解しておくと役 に立つ事案を説明していきたいと考えています。 それ以外には、私は海外旅行が趣味で毎年ヨーロッ パに長期間旅行するのですが、その際の経験を踏ま えて日本を見直すことも触れたいと思います。その ことや趣味のヨーロッパ旅行の見聞をお話したいと 思います。 最後にドイツで第二次世界大戦の戦犯が裁かれた ニュルンベルク法廷とドイツ最高峰ツークシュピッ ツェの写真を添付します。 公認会計士・弁護士 加藤哲夫 談 L A W E R page17

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